社会福祉士試験 過去問 【第19回 社会福祉原論】
問題1 わが国の慈善事業、社会事業に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1. 明治初年に政府がキリスト教の布教を許すと、キリスト教の影響を受けた慈善事業が活発に行われた。岩永マキの浦上養育院、石井十次の岡山孤児院、原胤昭の免囚保護所など、先駆的な実践が行われた。
2. 明治20年代になると産業化が進み、労働者の貧困や都市下層社会の問題が発生した。こうした問題に対して、野口幽香らの二葉幼稚園、片山潜のキングスレー館、山室軍平をリーダーとする救世軍による事業が展開された。
3. 日露戦争後の社会不安の高まりに対して、内務省は感化救済事業講習会の開催を行う一方、中央慈善協会を設立させ、民間の慈善事業の育成と組織化を行った。
4. 大正時代後半になると、デモクラシーの思潮が高まり、東京帝国大学セツルメント、恩賜財団済生会の設立、石井亮一による知的障害児施設の設立などが行われ、社会連帯を基盤とする新たな社会運動や社会事業が展開された。
5. 日中戦争下の昭和13年に社会事業法が成立した。社会事業法により、民間の社会事業家が要望していた政府からの補助金が制度化されたが、その一方で政府の規制が強められるという側面もあった。